オオサンショウウオとサンショウウオの違いはどこにあるのか調べてみました。
生息地や捕食するものなどの違いがとても興味深いです。
サンショウウオが大きくなるとオオサンショウウオになるのか?
オオサンショウウオとサンショウウオは仲間であり同じ種になります。
両生類の有尾目サンショウウオ類に属し、オオサンショウウオ類とサンショウウオ類に分かれるそうです。
なんだか難しいというか、ややこしいですがサンショウウオが成長してオオサンショウウオになる訳ではありませんので、間違えないようにいたしましょう。
オオサンショウウオは最大で全長150㎝にもなります。
何年か前にかなり成長したオオサンショウウオを目撃したひとがカエルの幼生、つまりオタマジャクシと勘違いし放射能の影響で大きくなったのではないかとツイッターでつぶやいてしまい、漏れなく炎上しました。この出来事はオオサンショウウオを知るうえでもしかしたら役に立つ出来事であったのかも知れません。
皆さんはオオサンショウウオが150㎝にも成長するとご存知でしたか?
この成長データは飼育したオオサンショウウオからのもので、野生では50~70㎝程になることがわかっています。
オオサンショウウオの見た目の特徴としては背中の色が暗褐色で黒い斑紋です。
生息地は河川の上流域で夜行性であることがわかっています。
昼は水辺に巣穴を掘って休むなど、水田の水路に生息している場合もあるという事です。
魚類やサワガニなどを捕食し、稀に蛇やカワネズミなども食べるようですが貪欲なため共食いすることも確認されています。
サンショウウオの成体はツルツルした肌で、灰色、こげ茶色、黒が一般的ですが群青色や紺色も目撃されています。
陸地に生息していますが、幼生の頃はエラから酸素を取り入れるので水中で生活をします。
その後、成長して陸にあがり肺呼吸へと変わります。
サンショウウオは昆虫やミミズなどの小さな生き物を食しています。
オオサンショウウオのように魚類やサワガニなどを食べることはありません。
そして、汚染された水や土では生きられないデリケートな生き物です。
魚のように泳ぐこともなく、乾いた場所も苦手です。
棲みにくくなってもあまり移動することもなくとても静かに暮らしています。
そんなサンショウウオは汚染された場所が多くなると、絶滅へとつながってしまうのです。
まとめ
オオサンショウウオは日本にしかいませんが、仲間に中国オオサンショウウオという種がいます。それらが日本のオオサンショウウオが生息している地域に持ち込まれ野生化し遺伝子レベルでの問題を引き起こしているそうです。
そんな困った問題もありますが、サンショウウオが生きていける環境がたくさんできれば、いろいろな生物の絶滅を防ぐことができると思います。サンショウウオの生態を調べていくうちにいろいろと考えることが多くあることに気づかされました。