サンショウウオは、イモリやウーパールーパーなどの幼生とよく似ていると言われておりますが、ウーパールーパーは、日本には、生息していないので、イモリとサンショウウオの幼生の見分け方について説明していきます。
イモリの幼生
イモリの幼生は、胴体に小さなツブツブが一列に並んでいます。
これは側線器(そくせんき)と呼ばれる体表の感覚器で、水流や水圧の変化を感じ取る役目があります。
イモリの幼生はこの側線器が目立つことに特徴があります。
サンショウウオの幼生にも同じ器官があるらしいのですが、ぱっと見てもどれがそうなのかよく分かりません。
あと、成長段階によって程度の差はあれ、顔つきもかなり違います。
イモリの幼生は目頭~目じり方向に黒いアイラインのような帯があって、サンショウウオよりキリっとした印象です。
イモリとのサンショウウオの最大の外見上の特徴
イモリやサンショウウオの幼生の最大の外見上の特徴は首の付け根にある「外鰓」の存在です。
いわゆるウーパールーパーのように首の付け根に羽根飾りのようなものがついます。これが外鰓です。
これは文字通り体の外にある鰓で、魚と同じようにこれを使って水中で呼吸を行います。
この外鰓の色を見るとイモリとサンショウウオは区別がつきます。
一般にサンショウウオの幼生の外鰓は「黄褐色-ピンク色」をしています。
しかし、イモリの幼生の外鰓は「黒色」をしています。
それに、そもそもイモリの幼生は体色自体が全身黒色をしています。
一方のサンショウウオの幼生は種類や生息環境によりますが明るい褐色をしていて全身に暗褐色の小さな斑紋がある場合が多いです。
まとめ
日本では、イモリもサンショウウオも生息しており、同じ両生類であるため非常に幼生は、似ていますが、見分けがつかなくては、飼い方も分からず、命に係わる問題ですので、捕獲するのであれば、それなりに知識を身に着けて見分けがつくようにしてください。
また、サンショウウオは、種類によっては、絶滅が危惧されているものもありますので、よく注意して、勉強してから捕獲してください。