サンショウウオの幼生は、とても食欲があり、共食いも珍しい事では、ありません。
しかし、飼育している中で、共食いされてしまうと飼い主さんとしては、衝撃的であり、ショックな事であると思いますので対処法を補足を交えて説明していきます。
サンショウウオの共食い
多数のサンショウウオの幼生を飼うと幼生時代、共食いは頻繁に発生します。
自然界でも、特にサンショウウオ孵化直後の春先は餌となる水棲昆虫等がまだ十分に増えていないため、食糧不足が起こります。
越冬した水棲生物は比較的たくさんいますが、サイズ的に大きすぎるものが多いのです。
サンショウウオは、自分たちを捕食するような生物がまだ大きくならないうちに、それに抗えるまでの大きさに成長するように、つまり、より条件の悪い早い時期に孵化し、そういう時期だからこそ起こりうる食糧不足解決の手段として共食いを選んだと言われています。
弱い個体を餌にすることで、強い個体だけが生き残るという、自然界の弱肉強食社会の象徴ともとれます。
サンショウウオの共食いを防ぐ
水槽が狭いほど出会い頭の共食いが頻繁に発生します。
餌を頻繁に与えて命に関わる共食いは防ぐという方法、しかしあくまでもこれは、賭けであり完全な方法では、ありません。
共食いを完全に防ぎたいなら、1匹づつ隔離して飼わなければなりません。
それには、水槽の中に隔離ケースに園芸用ネットを格子状に組んだり、プラスチックのパックやペットボトルの底を切り取ったものに通水用の小さな穴を開けたものなどを設けると良いでしょう。
まとめ
共食いを許すかそれとも隔離飼育するか、どちらを選ぶかは飼い主さんの考え方次第であり、悩むところです。共食いさせたほうが自然な状態であり、強い幼生を選別できるという、飼い主さんにとってのメリットがあることは否定できません。しかし、卵から孵化させてから飼育していると共食いは、悲しいと思われる飼い主さんも多くいると思います。そういう方は、今回説明した様な方法でサンショウウオの共食い対策をしてみてください。