サンショウウオは、どんな所の水中で、卵を産むかで流水性のサンショウウオと止水性のサンショウウオの仲間に分けられます。幼生の生活する場が流れのある場所か・ない場所かで決まると言って良いです。ここで、サンショウウオの幼生のバランサーが出てくるので、説明していきます。

そもそもサンショウウオのバランサーとは?

体の平衡を保つため頭の両側に1本ずつついてるものです。

流水性のサンショウウオとは

流れのある水中(水域)、例えば渓流などに産卵するサンショウウオです。

卵からかえった幼生も穏やかな流れのある場所で生活します。

幼生の見かけ上のちがいについて頭にバランサーがない、簡単に流されてしまわないように、何かにしがみつくための爪がついていることが多いです。

サンショウウオ 幼生 バランサー

止水性のサンショウウオとは

あまり流れのない水域、池、沼、湿原、田んぼの溝などに産卵するサンショウウオです。

卵からかえった幼生もあまり水の流れがないところで生活します。

幼生の見かけ上のちがいについて、バランサーがあり、爪がないとよく言われています。

流水性の種

卵・多くは春(4~6月)、見られることが多い。

幼生:通年水中で見られる。越冬し、翌年・翌々年に幼体になることが多い。

生息地を見つけることができれば年中観察は可能です。

幼体:主に6~9月頃上陸

亜成体・成体:倒木や石の下・土中に潜む。

止水性の種

卵嚢・多くは初春(1~4月)、見られることが多い。

幼生:3~7月、水中で見られることが多い。ほとんどが年内に変態する。

幼体:主に6~7月上陸

亜成体・成体:倒木や石の下・土中に潜む。

 

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まとめ

サンショウウオが流れのある水中で卵を産むか、あまり流れのない水中で卵を産むかによって流水性と止水性に分けられ、その際、サンショウウオの幼生の頭にバランサーがあるかないかで、どっちのタイプのサンショウウオか分かるという事です。

遺伝子レベルでは、有意的なつながり・違いがはっきりあるようですが、それは、ただ観察して分かるようなものでは、ありません。

それぞれのタイプのサンショウウオの特徴について書きましたので、また参考にしてください。

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