サンショウウオとウーパールーパーでは、よく似ていると言われており、幼生では、ほとんど同じではないかと思われている方も多いでしょう。
ここでは、実際の見分け方というよりもそれぞれの生態の違いについて説明していきます。
ウーパールーパーとサンショウウオ
ウーパールーパーは長い体に手足が生えていて、水の中で生活をする生き物です。
それに対しサンショウウオも似た姿をしており、同じ生き物のように思われます。
サンショウウオは変態をし、成長共に大人の姿に変わっていくのに対し、ウーパールーパーは一生を通して変態をしないという最大の違いがあったものの、近年では、条件が合えばウーパールーパーも変態をするということが判明し、さらに同じように思われるようになりました。
ウーパールーパー
ウーパールーパーは、様々な名前を持っています。メキシコサラマンダーやメキシコサンショウウオという名前です。名前の通りメキシコに生息しており、メキシコサンショウウオの名の通り、種類はサンショウウオの仲間です。
メキシコの湖は水温が1年を通して低く、ウーパールーパーは低水温の中で生活をすることに特化しています。逆に高温は苦手です。
また、メキシコでの生息地はどんどんと奪われており、今では絶滅危惧種に指定されています。
ウーパールーパーの幼生の餌
ウーパールーパーは消化器官が強くないので、餌をあげる頻度が多いと下痢をしてしまいます。
また、元々肉食であり、活き餌を喜びますが、大人になっても姿が変わらないので、餌の頻度などは、幼生の頃と同じ様で構いません。
サンショウウオ
サンショウウオは主に日本や中国、アメリカなどに生息している生き物です。
体から山椒の匂いがする種類がいることからサンショウウオを呼ばれるようになりました。
多くは川やその周辺の水辺に生息しています。
また、子どもの頃はエラがあり、水中で生活しますが、大人になると肺呼吸になり陸で生活するようになります。
オオサンショウウオの餌
サンショウウオの幼生は、ウーパールーパーと同じ肉食ですが、すごい食欲です。
食べた分だけ大きくなり、ウーパールーパーの様に下痢をしてしまう事などありません。
共食いをしてしまうほど、食欲があるのです。
まとめ
ウーパールーパーは、稀に変態をする特殊な生態もありますが、ほとんどがずっと幼生のままの姿であり、サンショウウオは、変態し、肺呼吸になり陸で生活できるようになります。
生息する地域も違えば、餌の食べ方、与え方まで違います。
サンショウウオとウーパールーパーの幼生が似ているからといって同じように扱ってはいけません。それぞれの特徴を理解し、飼育するようにしてください。