可愛い顔をしたサンショウウオを飼ってみたい。
山で見つけたサンショウウオを飼いたい。
そんな方々もいらっしゃるのではないのでしょうか。
でも、サンショウウオって身近な生き物ではないからどうやって飼ったらいいのかわからない。
簡単に飼える生き物なのかな。
そんなあなたのために、サンショウウオの飼育について調べてみました。
サンショウウオ飼育時の温度環境について
サンショウウオは高温にとても弱く、特に夏場の飼育は難しいと言われております。
成体・幼生共に20℃以下の温度・水温が望ましいです。
サンショウウオの種類によってその差はあり、流れの激しい水で育つ流水性のサンショウウオは15℃以下でなければ厳しいとされております。
また、水の流れのない所で育つ止水性のサンショウウオは種や個体群等によって好む温度がまちまちで、中には18~26℃の環境で飼育していても大丈夫な個体がいるとの事です。
このように、個体によって適した温度が違うのも、温度管理が難しい生き物と言われている1つの要因なのです。
飼育時における適温を見分けるには、餌の食いつき具合で判断するのが最善策かと思われます。
餌を与える時は、常にサンショウウオを観察しておく必要があるでしょう。
水槽内の設置設備
サンショウウオは両生類のため、幼生と成体では生活の環境が異なります。
幼生の場合は、大きめの水槽に水温計、エアレーションまたはフィルターを設置します。
砂利は汚れが蓄積されやすい上、幼生が餌を食べる際に誤って吸い込んでしまうという恐れがあるので、敷かなくてよいです。
水草を入れると酸素を出してくれるので、わずかながらに水質悪化を和らげてくれ、幼生の隠れ家にもなります。
また、共食いを和らげる効果もあるのでオススメです。
サンショウウオの上陸が近付いてきたら、新たに陸地となる部分を設けます。
上陸完了後には水槽の中を完全に土や倒木等だけにします。
サンショウウオは隠れ家がある環境を好みますので、シェルターを設置します。
温度管理のため、水温計は引き続き設置をしておきます。
水場は基本、産卵の時以外は必要ないですが、あれば乾燥した際の逃げ場となるので、設置しておいたほうがよいでしょう。
まとめ
サンショウウオは元々飼育には適さない生き物なので、飼育には神経を使います。
身体が弱いのもあって、飼育は大変そうですが、その分愛情が湧くのではないでしょうか。
最後まで責任と覚悟を持って飼うというのであれば、その可愛らしいルックスに癒されながら育てていくのもよいかと思います。