サンショウウオは、幼生時は水中で生活を行い、成長とともに陸地へ上がっていきます。
幼生を飼育していると、手足が生えてきてエラがなくなってきたら、それは上陸の合図です。
ようやく上陸したのだけれど、急に餌を食べなくなった。
実はこれ、サンショウウオを飼育している人から聞こえる、結構多い悩みなのです。
今回の記事では、サンショウウオの上陸前後の飼育方法と、餌付け方法を紹介していきたいと思います。
サンショウウオ上陸前後の飼育方法
サンショウウオのルックスが以前とは違ってきたら、上陸が近くなってきているので、陸地を確保してあげます。
エラもなくなってくるので、陸地を確保しないと溺れてしまいます。
上陸したサンショウウオは壁をつたって脱走しようとするので、必ず蓋を閉めるようにします。
ちょっとの隙間からもすり抜けて行きますので、蓋はがっちりと閉めて下さい。
上陸をしても温度や湿度の管理は変わらないので、そこは今までと変わらず行うようにして下さい。
上陸後の餌付け
幼生時代は貪欲に餌を食べていたサンショウウオですが、上陸した途端に餌を食べなくなります。
これは恐らく身体の変化と環境の変化が関係しているのかと思われますが、こうなる事が普通なので、心配しなくても大丈夫です。
この時期で大事なのは、焦らず、じっくり、根気よく餌を与える事です。
そういった意味では、この時期が飼育全体を通して最難関と言えるでしょう。
上陸後初期の餌付け方法としては、活餌をゲージ内に放り込み、自分から食べるのを待ちます。
この時に使う餌は、ゲージ内で長く生きることが出来るものを入れます。
オススメなのが、放り込んだ後でも約1週間は生きる赤虫です。
それで餌を食べるようになったら、次は割箸の上に餌を乗っけてサンショウウオに与えます。
動く虫を見て、食いつくようになったら成功です。
それがクリアしたら、ピンセットで餌を与えるようにして下さい。
それで食べるようになったら一安心です。
まとめ
上陸後のサンショウウオ飼育は根気との勝負です。
ただでさえ飼育環境に気を使わなければいけないのに、そこに根比べも入ったらなかなか疲れそうですよね。
でもそこは飼い主さんもサンショウウオも無理をせず、ゆっくりじっくり向き合って下さいね。