サンショウウオの飼育は、温度や湿度の管理の厳しさから、非常に難しいと言われております。

サンショウウオに合った温度や湿度を常に保っていけられればよいのですが、四季の移り変わりにより外気が著しく変化していきますので、それらに合わせて調整していかなければならず、尚難しいですよね。

夏と冬とでは気候が正反対で、温度管理を含めそれぞれどのような飼育方法があるのでしょうか。

今回はサンショウウオの夏と冬の飼育方法を紹介していきたいと思います。

 サンショウウオ夏の飼育方法

サンショウウオ飼育の際は、温度を20℃以下に保たなければなりません。

夏は当然それよりも気温が上昇し、暑さが苦手なサンショウウオには大打撃です。

そのため、サンショウウオを飼育している環境を冷やす必要があります。

エアコンで室内の温度を下げる、暑さを凌げる場所へ移す、飼育ゲージごとクーラーボックスに入れて保冷剤で冷やす等の対策をしなければなりません。

一番良いのは、温度調節をした冷蔵庫の中に入れる事です。

ここで注意をしなければならない事は、温度に気を取られて湿度の管理を忘れてしまう事です。

飼育ゲージの中を時折湿らせるのをお忘れなく。

サンショウウオ 飼育 夏 冬

サンショウウオ冬の飼育方法

野生のサンショウウオは冬になると外気の影響が少ない地中や倒木の下で冬眠をします。

飼育しているサンショウウオも冬眠をさせなければならないのかと言えばそうではなく、サンショウウオにとって快適な温度であれば冬であろうと冬眠はしません。

冬眠をさせるかさせないかは飼い主の判断となります。

もし冬眠させないのであれば、引き続き温度や湿度の管理を徹底するようにして下さい。

冬眠させるのであれば、潜り込みやすい柔らかい土を多めに入れます。

さらに流木を入れると、それが快適なねぐらとなります。

ゲージは室内の最も温度が低い場所へ移動します。

ゲージ内には保冷剤や凍らせたペットボトルを置いて、まるで根雪があるかのような温度をイメージさせつつ冷やします。

こうする事により、サンショウウオは快適な温度になるまで地中で冬眠をします。

ゲージ内の湿度を保つため、通気性のあまりよくない蓋をする、ゲージ内ミズゴケを入れて湿らせる、上部から霧吹きで散水を行う等の対策をするようにします。

冬眠期間は約8~10週間なので、約2週間前から保冷剤を減らし、目覚めに供えさせます。

冬眠から目覚めても、サンショウウオは元々動きが鈍いので、冬眠から目覚めたのかがわかり辛い事があります。

そのような場合は、餌の食いつき具合を見て、餌を食べたら冬眠から目覚めたと判断しても良いでしょう。

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まとめ

夏場は温度の上昇を防ぐためにきちんとした管理が必要ですが、冬場も冬眠する・しない問わず徹底した温度管理と湿度管理が必要になります。

冬場は冬眠をさせるかさせないかは自由なのですが、いずれにしても中途半端な温度はサンショウウオにとって体力が激しく消耗されるので、決してそのような温度にはしないよう注意して下さい。

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