サンショウウオといえば、どのようなものを想像しますでしょうか。
あまり馴染みのない生物なので、パッと思い浮かばない方もいらっしゃる事でしょう。
名前だけは聞いた事あるけど、生態がよくわからない。
サンショウウオって何者?
そんな方々のために、サンショウウオについて書き綴ってみようかと思います。
サンショウウオは何類?
サンショウウオという名前だけを聞けば魚のように聞こえますが、魚類ではありません。
サンショウウオの外見はイモリやヤモリと似ております。
なので、爬虫類か両生類かのどちらかに絞られるかと思いますが、果たしてどちらなのでしょうか。
答えは、両生類です。
サンショウウオは水中に卵を産み、それが孵化したらオタマジャクシに似た形状の幼生が生まれます。
子供の頃は水中で過ごし、やがて手足が生えてきます。
その後、エラがだんだん小さくなり、次第に肺呼吸へと変わっていきます。
そのようになる頃に陸上へ上がり、成体となり、完全に肺呼吸と皮膚呼吸になります。
ちなみに、大雑把に分けると世界中の両生類は、カエル・イモリ・サンショウウオの3種類のみとなります。
サンショウウオの生態
サンショウウオは世界で約35種類存在しており、そのうち日本にいるのは約20種類と言われております。
体長は、一般的に知られているオオサンショウウオは世界最大の両生類とされており、50~150cmあります。
オオサンショウウオしか知らない人は、サンショウウオって大きな生物なんだと思いがちですが、その他のサンショウウオは体長が20cm以下と、小柄なのです。
皮膚は他の両生類と一緒で粘膜に覆われており、皮膚が湿っていないと生きてはいけません。
そのため、乾燥に非常に弱いのです。
また、サンショウウオは涼しい環境を好み、高温には非常に弱いです。
食性は昆虫やミミズなどの小動物を食べます。
幼生は水棲昆虫なども食べ、更には共食いをする事もあります。
サンショウウオは環境の変化にも敏感で、開発等の影響で個体数が減少し、絶滅が危惧されている種類が多いのも事実です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サンショウウオの事、少しでもわかって頂けたでしょうか。
普段生活をしているとなかなか目にする事がない生き物なだけに、初めて知った事だらけでしたね。
私もサンショウウオといえば、オオサンショウウオしかイメージ出来ませんでしたので、非常に勉強になりました。
サンショウウオはなかなか可愛い顔をしているので、もしよろしければ写真を見てみるのもいいかもしれませんよ。