生き物を飼育する際に必ず考えなければいけない事は、餌についてです。
ペットとして多く飼われている生き物は何を与えればいいのか検討がつきやすいです。
しかし、サンショウウオのようなペットとしてあまり見かけない生き物は何を食べるのかわかりませんよね。
サンショウウオを飼いたいのだけど、どんな餌を与えればいいのかわからない。
そんな方のために、サンショウウオの餌について書いていきたいと思います。
サンショウウオ幼生の餌
サンショウウオの幼生は基本的に自分の口に入るサイズの小さな生物であれば何でも食べます。
野生の個体は微生物や水棲昆虫、小さいミミズなどを食べております。
孵化したばかりの個体であればミジンコやブラインシュプリング等といった微生物を与えます。
ある程度大きくなったら冷凍赤虫や活赤虫、冷凍イトミミズや活イトミミズ等を食べるようになります。
しかし、イトミミズは重金属等といった生物に好ましくない成分が入っている、与えたらサンショウウオの骨に異常が見られるといった話を耳にします。
よって、イトミミズは補助食として与え、常用で与えるのは避けた方がよいでしょう。
サンショウウオ上陸直後~成体の餌
サンショウウオの成体は、ミミズやワラジムシ、甲虫の幼虫やナメクジ等を食べます。
上陸直後は身体が小さいため、活赤虫や小型のワラジムシ等を与えます。
身体が大きくなるにつれて色々なものを食べるようになるので、餌のバリエーションを増やしてあげればよいでしょう。
成体にはミルワーム、ミミズやワラジムシ、サシやぶどう虫、コウロギやデュビア等を食べさせるとよいでしょう。
これらはショップ等で販売されております。
もちろん外で捕ってきた餌を与えても大丈夫です。
餌やりの頻度について
幼生と成体で餌を与える頻度は変わってきます。
幼生は1日に1回、少なくとも1日おきに1回のペースで与えます。
一方、成体は2~3日に1回、少なくとも1週間に1回のペースで大丈夫です。
野生の個体も幼生はよく食べ、成体は幼生ほど食べなくなります。
成体になると、捕食のためのエネルギーを減らし、効率よくエネルギーを得られるような体の構造になります。
そのため、大型の生物を食べてしばらくエネルギーを使わなくてもいいように蓄えておくのです。
成体が餌の頻度が少ないのはそこから来ております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サンショウウオを飼育したい人はこれで一歩前進となったのではないでしょうか。
餌やりは栄養のバランスを考える事も大事です。
1つの種類に偏らせるのは控えて、色々な餌をバランスよく与えていきましょう。
そのためには餌とする生物の中に苦手なものもあるという方も多いかと思いますが、それを頑張って克服していきましょう。