サンショウウオは卵嚢で卵を産みます。
一つの卵嚢の中には沢山の幼生が入っていて、孵化すると小さいサンショウウオの赤ちゃんが沢山生まれます。
ではサンショウウオが卵嚢を産む時期はいつなのでしょうか?
今回は卵嚢を産む時期を中心に調べてみました。
卵嚢を産む時期について
サンショウウオの卵嚢は3月から5月頃にかけて水中の小枝や石に産み付けます。
早ければ2月下旬から産卵する事もあるそうです。
またサンショウウオが生息している標高によっても産卵時期が若干変わります。
卵嚢について
サンショウウオの卵嚢はその形によって大体の種類を把握する事ができます。
アケビ型、バナナ型、コイル型、山ぶどう型、ヒモ型があります。
ヒモ型はオオサンショウウオ独特の形です。
卵嚢の中の卵の数もサンショウウオの種類によって変わります。
そしてサンショウウオの生息場所により卵嚢は流水性、止水性の2種類に分けられます。
流水性と止水性では孵化後も少し違っています。
止水性のものは孵化後すぐ卵嚢の外に出ますが、流水性のものは孵化してもすぐ外にはでません。
これは水の流れがある為、水に流されないようになるまで卵嚢の中で育ってから外に出る為です。
また、流水性の卵は止水性の卵より大きめとなっています。大きい理由は孵化後卵嚢の中で育つ為だそうです。
一方止水性の場合は、孵化後すぐ卵嚢の外に出ますが餌が豊富なので成長も早く出来ます。
そして卵嚢の中の卵の数も違っていて流水性では8~20個、止水性では30~40個ほどです。
オオサンショウウオになると数百個の卵があるそうです。
小さいうちは食べられたりしてしまうので、成体になる数は少ないです。
飼育の場合は全て孵化しても共食いしてしまう事が多いので、大人になる数を増やしたい場合は隔離するのがお勧めです。
まとめ
サンショウウオの卵は、生息地域によって流水性と止水性があり卵嚢の形も色々ある事を知って勉強になりました。オオサンショウウオは卵の数が数百個あることも驚きました。孵化後しばらく卵嚢の中で育つ場合もある事が分かり、自然界の厳しさに対応していてすごいと思いました。