サンショウウオは卵から孵化した後、餌が不足すると共食いを始めてしまいます。

では共食いを防ぐ為に対策はあるのでしょうか?

今回は飼育中に発生する共食いの対策について調べてみました。

共食いが発生する原因

サンショウウオの幼生の共食いの原因となる一番の原因は、ずばり餌の不足です。

餌は毎日与えますが、食べた分だけ大きくなるので与えすぎにも注意が必要です。

1日に朝と夜の2回餌を与えれば十分なのですが、1回の餌の量は食べ切れるだけの量をあげましょう。

餌を多く与えすぎてしまうと、水質の悪化を招いてしまいます。

餌の種類は冷凍赤むしや冷凍ミミズを解凍し、水と混ぜスポイトで吸ってあげるといいでしょう。

共食いは当たり前の事

自然界において共食いをするのは当たり前の事です。

幼生をよく観察すると、少し個体の大きいものが存在します。

これは「共食いモルフ」と呼ばれる個体で他の幼生よりかなり大きく共食いをするのに有利になっています。

共食いモルフが存在する理由ですが、一言で言うと孵化した卵の個体数の調整をするのが目的らしいです。

しかし周りにいる幼生が自分の兄弟分の場合は、ほとんど食べないそうです。

サンショウウオ 飼育 共食い

共食いを防ぐには

共食いを防ぐには1匹1匹隔離して飼育する事です。

ペットボトルを切って利用したり、タッパーなどで飼育する方もいますが、水温に注意し餌をきちんと与えれば基本的には大丈夫です。

水温は特に重要で高くても25度まで、それ以上に高くなる場合は水槽を冷やします。

冷やし方は水槽の場合は保冷剤を巻いたりしますが、タッパーなど小さい容器の場合は数分冷蔵庫に入れる方法もあります。

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まとめ

個体数維持の為に共食いモルフと呼ばれる幼生が存在することを初めて知りました。かなりショックな事実でしたし、個体数維持の為に共食いする事は矛盾している気もします。生息範囲が狭い所に沢山いると、餌不足になり全滅する可能性があるからという理由が分かり少し納得しました。共食いモルフから逃れられた幼生だけが成体になれる自然環境は、本当に厳しいなと思いました。

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